結婚式場で担当者(プランナー)から「会場で流すCDは原盤を持ってきてください」と言われます。
でも原盤てナニ? 市販のCDとは違うの?
この記事はズバリ
こんな方におすすめ
- 原盤と市販の違いを知りたい
- 中古で買ったレンタル落ちのCDは原盤?と思っている
- ダウンロードで買った音源は原盤でしょ?と思っている
にお答えます。
原盤と市販は同じ。でも違います。
結論からいうと、原盤と市販は同じですが、実は違うというのが正しい答えです。
詳しくいうと、一般的にCDショップやネットで購入できるCDは「市販のCD」と呼んでいます。
これに対し原盤とは、発売するためのCDを作る=焼き増して量産するための元の状態のもので完全編集済みのものを言います。マスターテープというとわかりやすいですが、このマスターテープを原盤と言います。音楽業界でよく使われる言葉です。
ですので正確には、CDショップやネットで購入できるCDは原盤とは呼びません。
ただブライダル業界では、伝わりやすいことから原盤と呼ぶことが多いです。
そういう意味では、広い意味では「原盤=市販」のCDという認識で間違いありません。
実際に担当者を話すときは、原盤でも市販でも通じます。
ポイント
レンタル落ちCDは市販ではない
いっぽうで、レンタルCDは市販ではありません。
市販とはあくまでショップやネットで購入した(できる)CDをいいますので、レンタルショップで借りてきたCDは市販とはいえず、婚礼会場でも流すことはできません。
では、ネットで購入できるレンタル落ちのCDはどうでしょう?
レンタル落ちのCDとは、レンタルショップで不要になったCDが、何らかのかたちで流通にのってAmazonなどで売られているCDですが、ジャケットやCDの盤面に「レンタル」とか「レンタル専用」とシールが貼ってあるかハンコが押されているのが特徴です。
このレンタル落ちのCD、Amazonなどネットで購入できるので市販のCDといえばその通りですが、しかしそのまま会場へ持っていっても流してくれないことがほとんどです。
会場ではあくまで購入したCDを流すのが決まりなので、中古で購入したCDとはいえ「レンタル」とシールが貼ってあったら購入したものかレンタルしてきたものかは担当者には判断できないからです。判断できないものはOKを出すわけにはいかず、結果的に流せないということになります。
ポイント
身内や友人から借りたCDは流せるの?
では親兄弟(姉妹)や友人、会社の同僚から借りたCDは流すことはできるのでしょうか?
答えはレンタル落ちでなければ大丈夫です。
貸してくれた相手が、新品で購入したものか中古で購入したものか、CDショップで購入したものかネットで購入したものかは問われることはありません。
ただし前述のとおり、レンタル落ちは流せない確率が高いので、基本NGと思って間違いないでしょう。
ポイント
配信(ダウンロード)で購入した曲は流せるの?
最近は、CD化されずにダウンロードでしか買えない曲も増えてます。
いわゆるデジタル音源ですが、これは原盤あるいは市販のCDといえるのでしょうか?
答えはNOです。
たとえ公式のデジタル音源でもCDとはみなされず、式場で流せるのは、原盤(市販)のCDという決まりになっているからです。
ただしISUM(一般社団法人音楽特定利用促進機構)に登録されている曲であれば、CDになっていない配信のみの楽曲も、手続きをすれば流すことができます。
ポイント
会場で流せるCDの条件
ずばり式場で流せるCDの条件は、
- CDショップまたはネットで購入した(できる)
- 新品か中古かは不問
- 身内や友人から借りてもレンタル落ちでなければOK
ということになります。
まとめ
- 原盤のCDと市販のCDは同じ。(厳密には違うが結婚式の準備をするうえでは混同して使っても支障はない)
- 中古で買った「レンタル落ち」のCDは原盤(市販)とはいえない。
これらのことを踏まえて、流したい曲のCDを間違いない状態で揃えるよう心掛けて準備されてください。